レスラー 孤独な中年レスラーの悲哀と生き様をドキュメンタリータッチで描いた作品
- アーティスト: Various Artists
- 出版社/メーカー: Koch Records
- 発売日: 2009/02/24
- メディア: CD
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ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞、ゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞など幾多の映画賞を受賞したミッキー・ローク主演の映画『レスラー』。ようやく高崎のミニシアター“シネマテークたかさき”で上映が始まったので早速見てきました。
『ザ・シネマハスラー』で、ライムスター宇多丸さんも絶賛しており、なんでユナイテッドシネマや109シネマでは公開しないんだと憤慨していた。TBSラジオのポッドキャストを聴きたい人は、『ザ・シネマハスラー』7月4日放送分レスラーにマウスをあわせて右クリック、ファイル保存。保存できたら開くを選択。
あらすじ(ウィキペディア)
1980年代に人気レスラーだったランディだが、二十数年経った現在はスーパーでアルバイトをしながら辛うじてプロレスを続けていた。ある日、往年の名勝負と言われたジ・アヤトラー戦の20周年記念試合が決定する。メジャー団体への復帰チャンスと意気揚がるランディだったが、長年のステロイド使用が祟り心臓発作を起こし倒れてしまう。現役続行を断念したランディは、長年疎遠であった一人娘のステファニーとの関係を修復し、新しい人生を始める決意をするが…。
栄光から遠ざかった中年プロレスラー(身体も精神も家庭もボロボロ)の破滅していく姿をドキュメンタリータッチ(特に前半部分)で描く映画。プロレスというエンターテイメントスポーツの過酷な裏側を痛みや辛さを含め懇切丁寧に描き、孤独でダメ男ランディの生き様を観客は主演ミッキー・ロークの人生に重ね合わせていく。
僕がいいなと感じたのは、年齢を重ねったストリッパーキャシディとのやりとり。あそこは30代以上の大人しか感じ取れない微妙な距離感が素晴らしかった。お互い惹かれあっているけれど、身体を重ね合わせることもできず、孤独や辛さに耐えてるっていうのがよい。あとは離れて暮らしている娘ステファニーとやっと心を通わせたと思ったら、食事する約束をすっぽかして八倒される場面。弁明したいところを我慢するのが痛い。そして、物語終盤 試合前のキャシディとのやりとりとある決意のもとにするスピーチ・・・。
プロレスのリングに立てば今でもスポットライトを浴びるヒーローでいられるランディ。世間から否定されても譲れない想いを胸に、最後のリングに立つ。死に場所を求めるような不器用な生き様。この映画を見て自分の存在理由を考えてしまった。心の奥深くまでじわりじわりと熱く響いてくる人間ドラマ。
名曲 映画の内容を思い出し、涙
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