電脳シネマ塾 第14回『ダークナイト』

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あらすじ(市販用DVDパッケージより)

警官ジム・ゴードン、検事ハービー・デントと協力して、ゴッサムから犯罪組織を一掃しようとするバットマン。見事なチームワークで成功を収める3人に、新たな敵が襲いかかる。狂った笑いを顔に刻んだ男、その名はジョーカー。彼の繰り広げる殺人ゲームが、ゴッサムを恐怖のどん底に陥れる。絶対的な悪に打ち勝つには、もはやヒーローの掟を破るしかないのか。

映画賞を総ナメした見ごたえありすぎの超重量級映画。善悪がコインの表裏のように繋がっていることを全編を通じて巧みに演出している。アクションとドラマが交互にバランスよく配置され、故ヒース・レジャー演じるジョーカーの異常な狂気が物語に影を落とす。悪が生まれる温床が実は正義の味方バットマンが引き金であるというショッキングな内容であり、腐敗した世の中で正義を貫くことの難しさや犠牲者なくして平和はありえないことをこれでもかと見せていく。ヒーロー映画が避けてきた部分に1歩も2歩も踏み込んで描いており、義と悪が入れ替わって映るので心を散々乱される。張り詰めた緊張感と“言葉の暴力”が続いていき、世の中の暗部について深く考えた。映画の途中で終わりに近付いているのかなと時間を確認したらまだ1時間ぐらいしか経っていなくて、脚本の練り上げられた構成の巧さに舌を巻いた。街の秩序の象徴であった人物デントでさえ、ジョーカーの策略で簡単にダークサイドへ落ちてしまう。人の心の弱さ、醜さが痛い。超おすすめ映画です。

Batman: The Dark Knight

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