インビクタス/負けざる者たち 映画公開最速レビュー 新作映画批評 ネタバレあり
2010年の大傑作とおすぎさんのブログで褒められていた映画『インビクタス/負けざる者たち』。僕の卒業した高校は県内でもラグビーの強豪校として有名で、学校の体育の授業でラグビーがあった程だが、僕はこの競技自体にまったく興味がもてなかった。まず、映画を観る前にラグビーの試合ルールを勉強して方がいいと思い、その手のサイトで勉強。
イーストウッド映画の高打率ぶりは健在。とても面白かった。負けてばかりの南アフリカ ラグビー代表チームの「スプリングボクス」が組織&意識改革により再生。W杯開催国として初出場したチームが勝ち進むことにより、スポーツを通じてバラバラだった国民の気持ちがひとつになっていく様を多重構造の脚本とドラマチックな演出でみせていく。試合ではストップモーションを多用し、漫画スラムダンク最終回を彷彿させるようなニュージーランド代表のオールブラックスとのラグビーワールドカップ決勝戦を素晴らしいカメラワークで再現。
映画館にいる観客の気持ちを1995年のエリス・パーク・スタジアムの観客と一体化。声が出そうになるほど熱く描かれる試合内容に一喜一憂。勇気と希望と大いなる感動に満ち溢れた作品で、マンデラの政治家としての有能な手腕、人間としての魅力だけでなく、気持ちをひとつにさせるスポーツの素晴らしさ、自らの考えで運命(人生)を切り開いていくことの大切さを謳った傑作。
これから観に行く人へのアドバイスとして、エンディングロールの途中にインサートされる子供たちがラグビーに熱中する映像と流れる音楽の歌詞が最高によいので映画館が明るくなるまで絶対に席を立たないでください。あと、作品ごとに体躯を作りかえるマット・デイモンの役者魂にも頭が下がります。
あらすじ(ウィキペディアより)
舞台は南アフリカ共和国。ネルソン・マンデラは27年間の牢獄生活より解放され、初の黒人大統領となった。中枢部で働く白人たちは、マンデラの復讐が始まるのでは、と戦々恐々で荷物を纏めようとするが、そんな彼らにマンデラは過去は過去とし、赦しこそがこの国の未来の礎となると信ずる、と説くのだった。そしてマンデラは多忙な政務のなかで、南アのラグビーチーム「スプリングボクス」が弱さと前政権を引き摺る体質ゆえに忌み嫌われていることを知る。1995年のラグビー・ワールドカップを通して国民をまとめあげてゆこうとするマンデラは、ボクスの主将フランソワ・ピナールを茶会に招き、黒人と白人の架け橋としてのある計画への参加を依頼する。
「インビクタス/負けざる者たち」オリジナル・サウンドトラック
- アーティスト: サントラ
- 出版社/メーカー: SMJ
- 発売日: 2010/02/03
- メディア: CD
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