電脳シネマ塾 第2回 『メメント』

最近歳のせいか物忘れがひどいので、観た映画がコレ、『メメント』。時計の針を巻き戻しをしているかのように物語が逆行していき、映画の中に散りばめられた謎や真実が明らかになっていく記憶力が試される作品。

メメント [DVD]

あらすじ　市販用ＤＶＤパッケージより引用

目の前で妻を殺されたショックで、10分間しか記憶がもたない前向性健忘という記憶障害に冒されたレナード。たった今、過ぎた10分の自分がわからない・・・その中で“復讐心”だけが彼にとっての<リアル>。接触した人物は、ポラロイドで撮影し名前や場所をメモする。覚えておくべき感情と事実は、タトゥーにして体に刻みこむ。記憶を辿り記憶を読み解き、彼は真犯人を追っていく。

ネタバレあり　ここから先を読むと、この映画が楽しめなくなります。観た人だけが読むようにしてください。

映画『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督作品。作品自体は逆再生映画と言えるような構成になっており、初見で全部を理解しようとすると大混乱。ＤＶＤ視聴の楽しみ方として、主人公のレナードから全体の流れを読み解き、細部は２度目の視聴で確認するのが良い。

観賞後特にわかりづらいシーンを整理

1：過去に顧客だった前向性健忘のサニーを反面教師といて、自分が同じ立場になった際にレナード自身が記憶を歪曲している(本当はレナードの奥さんが糖尿病)
2：ジニーを殺させたテディに怒ってテディを追うように記憶を失った後の自分を仕向けていた
3：ジョン・Ｇは死んでいてその幻影を追い求めてテディに行きつく
4：ナタリーとは“利用された関係”
これ以外にも観る側の感じ方、考え方に正解をゆだねている説明を省いたシーンも多々見受けられる。

複雑で高度な脚本になっているので、観ているほうもＩＱ(知能指数)を試される。練り上げられた脚本が見事なので、未見の人はぜひレンタルなどを利用して観てみることをおすすめ。

メメント(2000) - goo 映画

【関連リンク】
メメント　あの映画のココがわからない
メメント　Wikipedia

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