電脳シネマ塾 第4回 『スタンド・バイ・ミー』


夏になると観たくなる映画『スタンド・バイ・ミー』。もう僕も2、3度見ているので、取り上げなくてもいいかなと思ったが、初見の時は少年だったので、大人になったゴーディの視点から別の見方ができるのでは?と思い見直してみることに。せっかくなので読書感想文ではなく視聴日記(未来日記)という宿題をやってみたい。女子禁制映画でもあり、少年たちのひと夏の成長を描いた本作は、冒険心と友情に溢れた青春映画の傑作。クリスを演じたリバー・フェニックスが薬物中毒で他界している事実と物語上ゴーディの一番の親友だったクリスも正義感から喧嘩の仲裁で喉を刺され死んでしまうというエピローグオチがリンクしていて、感慨深い。

STANDBYME

River Phoenix

STAND BY ME

あらすじ(市販用DVD作品解説より)

1959年オレゴンの小さな町。文学少年ゴーディをはじめとする12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に敷かれて野ざらしになっているという情報を手にする。死体を発見すれば一躍ヒーローになれる!4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した・・・

見直してみて、こんなに面白かった?!というのが正直な驚き。中学生の時に観て以来だと思うのですが、大人になってから見たほうが物語の細部まで理解でき、台詞に深みが出ていて心に沁みた・・・。バーンを除いて、ゴーディ、クリス、テディは家庭に問題があり、それが子供心に傷を受けているのが痛々しい。彼らは、親の悪口を言われ血相を変えたり、人気者の兄(故人)と比較されるのが苦痛だったり。リーダーとして気丈にふるまっているクリスさえ、世間に流布されている噂に耐えていて、旅の途中で一番の親友であるゴーディに噂の真相を慟哭しながら語る名シーンは胸に迫るものがある。社会の先輩として身近な大人を見て子供は育つから、僕ら大人側に立っている人間は社会で汚いことをしたり、純粋無垢で世間知らずな子供をもて遊んでは絶対にいけないと襟を正した。思春期を通り過ぎる前と通り過ぎた後に、人生で2度も青春時代を疑似的に味わうことができる傑作映画。細かいところで気づいたのは、ヒル事件でゴーディの“あそこ”から大量に出血していた事実と列車に撥ねられた死体を顔までバッチリ映していたこと。

スタンド・バイ・ミー(1986) - goo 映画
スタンド・バイ・ミー(1986) - goo 映画

【告知】
群馬デザインアート倶楽部では週末アートを愉しむ社会人仲間募集中。写真、映画、美術、演劇などに興味を持ち、ほぼ月1、2回のペースで活動するオフ会に積極的に参加できる方であれば、芸術、美術の知識、経験不問。アートを通じた出会いや感動を大切にしているアクティブなサークルです。
新規参加に関しては気軽に問い合わせください!(オンライン参加申込み)

【更新サイト一覧】
電脳ニュース瓦版
日刊メルマガ深夜便 ネットニュース拾得速報局
週刊メルマガ深夜便 できるビジネスライフの教科書
携帯メルマガ深夜便 電脳ニュース