ザ・ハングオーバー ネタバレあり 最速レビュー エバー航空 ハリウッド最新映画上映プログラムより

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台湾往復で利用したエバー航空の中で、映画評論家の町山智浩氏がTBSラジオ『キラ★キラ』で絶賛していた映画『ザ・ハングオーバー』を発見。なぜか機内で観賞できるハリウッドプログラムで上映中。早速番組(日本語吹き替えで中国語字幕Ver.)を見て来たので感想を書きます。映画そのものも噂に違わず、とてもよくできたコメディ映画でした。海の向こうでは大ヒットし続編の制作も決定しています。

あらすじ(エバー航空 スターチャンネルプログラムより)

結婚式の2日前、ダグは親友3人(フィル、ステュー、アラン)と一生忘れないホットなパーティーをしようと義父から借りた年代物のメルセデスでラスベガスを訪れた。翌日起きてみると、頭が張り裂けそうなほどの頭痛に悩まされ、前日の出来事をすっかり忘れていた。高級ホテルの部屋は乱れに乱れ、なんと新郎の姿も消えていた!

ハングオーバー”とは“2日酔い”の意味。ラスベガスの夜景を見ながら高級ホテルの屋上で新郎ダグの独身最後の夜を祝った親友たち。が、しかし。翌日起きてみると、恐ろしいほどの頭痛。部屋は乱れに乱れ、親友の一人は前歯が欠け、トイレの中には虎がいた。しかも昨日の主役ダグは何処へかと忽然と消えている。みんな泥酔しており、昨日の記憶がナッシング。この映画は“失った記憶”のピースを埋めながら、結婚式を翌日に控えたダグを探し出す物語。大人になってお酒をたしなむようになれば誰もが1度は経験する普遍的なテーマを映画の設定に目を向けたのがすごい。作品も2日酔いの顛末で生じたブラックジョークが全編に散りばめられていて、他人事とは思えないシーンもちらほら。

秋映画が不調だから配給元のアスミックエースは全国公開したほうがよいはずなのに、たぶん“できない”のはこの映画の肝である“2日酔い”の原因に起因。全員が記憶を飛ばすほどの“ひどい2日酔い”の原因が、実は友人から間違って渡された“ドラッグ”だったというオチで、日本の芸能界は薬物汚染で大騒ぎだから、のり塩事件の影響かとも勘繰りたくなる。

映画で一番笑ったのは監視カメラに映っていたマイク・タイソンの自宅に忍び込んで、彼らが飼っている虎をホテルまで引っ張ってきたり、プールに立ちションしたり、やりたい放題しているところ。歯科医ステューは恋人がいるのに、酔っ払った勢いで子持ちの娼婦ジェイドと結婚したり、自分の歯をペンチで抜いたり(これが前歯がなくなていた理由)、笑えない本当のバカ。結局ダグは酔っ払ってホテルの屋上で動けず全身日焼けしていたというのも妙にリアル。

酔ってなくした記憶が次々と証言や行動によって明らかになって行く過程がとてもおかしくて笑える。また濃い性格のキャラクターが物語の進行とともに次々出てくるのも楽しめる要因。ミステリーの要素が最後まで持続されており、一分たりとも観客を飽きさせない。最後の最後まで主役であるはずのダグは見つからなくて、間違って誘拐されていたのが黒人のダグだったりと、最後まで笑わせようとする姿勢も好感がもてる。久しぶりに大当たりの映画でした。この映画、酔っ払っていた時の映像は本編ではほとんど出てこないのですが、馬鹿騒ぎしていたときの行動はしっかりとデジカメに納められていてエンドロールで爆笑写真が白日の元に明らかにされるので最後まで席を立たないこと。


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