浦沢直樹最新作 BILLY BAT(ビリーバット)2 書評

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BILLY BAT(2) (モーニング KC)

BILLY BAT(2) (モーニング KC)

六十年前、戦後最大の闇の中を跋扈し、二千年前救世主と信じられた男の運命を紡ぐ・・・。そして五十年前のニューヨークでは、恋人たちに光をもたらす・・・。はたして謎の漫画ビリーバットの正体は!?人類にとって、その存在の理由は!?

漫画界のヒッチコック 浦沢直樹が歴史的史実を織り交ぜて描くスケール感の大きなサスペンス漫画。この第二巻では盗作疑惑がかかったアメコミの人気キャラクター“ビリーバットをめぐる物語は時間軸を大きく遡り、イエス・キリストが処刑された時代、日本で忍者が活躍していた時代にまで及ぶ。そこにも“ビリーバット”そっくりの絵柄が出現し、物語は混沌としてますます目が離せない展開が続く。内容、画力ともに1巻、2巻を読む限りでは過去の作品と比較しても最上級。短いエピソードを関連づけながら、謎を解明しては新しい謎を付加していく展開も浦沢節。

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