演劇集団キャラメルボックス 2009 クリスマスツアー 『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』観劇レビュー

何もいわなくていい。父さんには、お前の気持がちゃんと聞こえたよ。

日本有数の良質な演劇を繰り出す演劇劇団キャラメルボックスの2009年度版クリスマスツアー『エンジェル・イヤーズ・ストーリー』をサンシャイン劇場で観賞してきました。キャラメルボックスの舞台を生で観るのははじめて。しかも瑠沙は台湾人なのでどこまで舞台の内容が理解できるのか不安でしたが、“本物”のイベントに出来るだけ連れていってやりたいと考えていた中で、キャラメルボックスが毎年この時期に公演している心が優しくなるクリスマスファンタジーの舞台がいいかなぁと思ってチケットを押さえておいた。

僕は2008年クリスマスツアーの『君の心臓の鼓動が聞こえる場所』をソニーLiveSpireで観賞しているので、雰囲気は掴んでおりスッと気持ちが舞台に入っていけたが、隣の席に座った彼女の表情を伺うとやはり物語の面白さまでは理解できなかった様子が見てとれた。来日2日目でまだ日本語に不慣れな上、スピード感のある“生の舞台”は敷居が高かったのかな。

今回物語上『他人の心の声が読めるようになる』という設定が肝なのですが、それを舞台上で表現するのに白い服を着た役者が入れ替わり立ち替わり幽体離脱のように演者の後ろに立つことで表現しており、それが一人何役もこなすのでいまひとつ分かりにくさに拍車をかけていてちょっと残念。感想を交換していた帰りの電車の中ではじめて気付いた点もあったから・・・。


物語の全体構造はとてもヒューマンだし、キャラメルボックスの看板役者 西川浩幸氏の演技力はハイレベルで楽しかっただけに、複雑に発せられる台詞をもう少しわかりやすく、せめて心の声が聞こえるという表現だけでも工夫してほしかった気がします。しかし、西川氏演じるちょっと頼りなくて、ユーモアあふれる父親像はいつ見ても凄い。舞台が終わった後、役者が観客の拍手にこたえるカーテンコールも3回あって得した気分。来年もまた観に行きたいです。


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