電脳シネマ塾 第21回『マッハ!!!!!』

CG、ワイヤー、スタント、早回し一切なし。肉体を極限まで酷使したタイ映画『マッハ!!!!!』を見た。

あらすじ

のどかなノンプラドゥ村の寺院に祀られている仏像“オンバク”。数々の災いから村を守り、人々の信仰を集めていた。ある晩、その首が何者かによって切り落とされ、盗まれてしまう。大事な守護仏を奪還するために立ち上がったのは、孤児のティン。育てられた寺院で学んだ“最強の武術”古代ムエタイを武器に、“オンバク”像を取り戻すため、過酷な旅に出る。ティンの命をかけた闘いがいま、始まる!!!!!

物語は王道一直線で新しいことはなにもやってません。しかしCG全盛期の今、あえて生身のアクションを追及する一撃必殺のタイ映画。主演トニー・ジャーの鍛え上げた身体能力を存分に活かした華麗なアクションが全編に炸裂。もはや老いを隠せないアクションスター ジャッキー・チェンに引導を渡すには十分だ。物語上突っ込みどころは数多くあれど、エンドロールの痛々しいNG集をみていると、こいつら死ぬ気で映画作ってるとしか思えない。トニーの信じられない跳躍力から繰り出すキックの破壊力は強烈で、日常の嫌なことをすべて忘れさせてくれる痛快さを残す。“新たなスターの誕生”が見たい人にはおすすめです。

マッハ! (2003) - goo 映画
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