フローズン・リバー 群馬映画研究会 新作映画批評 ネタバレあり

Frozen river (2008)

海外で高い評価を得て、数々の賞を獲得。だがしかし近所の映画館ではスルー。やっと、シネマテークたかさきで上映されたので漢字検定試験2級の終わった瑠沙を連れて映画『フローズン・リバー』を観てきました。

あらすじ(ウィキペディアより)

アメリカのニューヨーク州の最北端の町でトレーラー暮らしをするレイは、ギャンブルにはまった夫に新居の購入費用を持ち逃げされてしまう。持ち逃げした夫を探していたレイは、ビンゴ会場(カジノの一種)の駐車場で夫の車を発見する。その車を追いかけたところ、運転していたのは地元のモホーク族の女性・ライラだった。ライラは、自分はキーのささったままのこの車を発見し、拾っただけだと主張した。結果、ライラがお金に困っているレイに車を高値で買い取ってくれる人物を紹介することで一応の決着は見た。そこでその女性に言われたとおりに凍ったセントローレンス川を横断すると、そこには中国人の不法移民が待っていた。ここで、ライラはレイに車の買い取りの話は嘘だったことを告げ、不法移民の密入国の手助けをする仕事をするように言う。他に頼るあてのないレイは、この仕事を続けることを決め、車で凍った川(フローズン・リバー)を往来するようになる。しかし、それは警察の目を逃れるギリギリの毎日だった。そんな彼女は、ある日パキスタンから来た夫婦をアメリカに不法入国させることになるが、レイはその夫婦をテロリストだと疑ってしまう。その結果、夫婦の持ち物であるトランクを川の中程で捨ててしまうのだが、その中には夫婦の赤ん坊が居たのだった…


感想を描く前に今日観賞した際の忘れられない映画体験から。頭一つ座高が高い青年が前に座っていて気にしてはいたのですが、映画始まって字幕の一部が読めず、途中で席を瑠沙に代わってもらう屈辱を味わった。数多くの映画を観てきたわたしですが、これほどの屈辱を味わったのは人生初。

じゃ、感想をサクッと行きます。皺だらけの子供をふたり育てているおばちゃんレイが主人公。のっけから凍てついた雪景色と毎日の生活に困窮する登場人物たちの暮らしがリアルに描写される。お互いに家庭と仕事に問題を抱え、生活に困窮するレイとライラ。出会うはずのなかったふたりの出会いは、高い報酬と引き換えにリスクの高い危険なアルバイト(密入国の手助け)で手を組むことにより、すべて(人生)が変わると思われたが・・・。

クリスマスの夜、パキスタン人夫婦の密入国を手助けする際に子供が入ったバッグを凍った川の上に置いてきたことで一変。幸いにして赤ん坊は一命を取り留めるが、レイの息子TJは生活基盤のトレーラーハウスを火事にしそこない、警察はライラが密入国を手助けしている情報を忠告しに現れる。

危険が迫っていることを知りつつも生活のために引き返せないレイはライラを誘い再度密入国の仕事に向かうが依頼主と揉め事に発展し逃げ場を失い、保留区へ逃げ込む。警察にライラを差し出すことで幕引きを考えるが、思い直し幼子を義母から取り戻すようにライラに告げ、レイは彼女の身代わりで警察に出頭する。始めは反目し合っていた女性同士がお互いの心情を理解し行動に出るのが映画最大の見せ場。モホーク族の保留地とその周囲の関係がいまひとつ最後まで飲み込めなかったので全体が理解できたわけではないが、女性はレイの行動に感動できると思う。

*モホーク族は、北アメリ先住民族インディアンの血筋。

フローズン・リバー - goo 映画
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