貫地谷しほり主演 舞台 余命一カ月の花嫁 世田谷パブリックシアター ネタバレあり 

TBSが主催し世田谷パブリックシアターで公演されている舞台版の『余命一カ月の花嫁』を見てきました。長嶋千恵役は女優として成長著しい貫地谷しほり嬢。実話を元に、映画や漫画など様々なメディアミックスされてきたこの作品ですが、個人的に難病作品が苦手でこれまで作品に触れる機会がなかった。妻帯者になったこともあり、まっさらな気持ちで観てきました。

物語(公式パンフレットより)

1982年10月26日、夜8時ごろ
帝王切開で千恵は生まれた。

3200グラムの元気な赤ん坊だった

とにかく活発な子だった。
病気なんかとは縁がない強い子だと思っていた。
それが・・・乳がんだとわかったのは、千恵が23歳の秋だった。

6月27日18時開演の回で、上演時間約2時間の舞台。お客さんは1階席は9割埋まってましたが、2階席、3階席は空席も目立っていました。僕は『NHK大河ドラマ 風林火山』前半のヒロイン みつ役で貫地谷嬢を知り、ほかのベテラン俳優の演技に引けを取らない、ずば抜けて演技の旨い女の子がいると早くから注目。お茶の間に鮮烈な印象を残したあの時と同じように、今回彼女の成長した生の演技が見られることをたのしみにしていました。

舞台ではふたりの結婚式シーンからスタート。出会った当初コンパニオンをしていた千恵さんとシステムエンジニアだった太郎さん。ふたりが出会い、千恵さんの病気が発覚。乳がんと向き合いながら明日に向かい歩んでいくふたりの姿を中心に描いていく。

派手な場面展開はなく全体に静かな舞台。しかし、台詞の一言一言が胸にずしっと響くほど重い。主要キャストが4名だけで瑠沙も前回のキャラメルボックス主催のクリスマス公演とは違い、物語の流れがよく理解できたようで、隣で泣いていた。

本当数メートル先には役者がいるという顔の表情も読み取れるほどの席で鑑賞していたのですごくよかった。貫地谷嬢は明るいコミカルなシーンと病気が再発して落ち込んで取り乱す演技とのギャップも◎。これからの活躍がますます楽しみになりました。

1500円のパンフレットには、本公演全台詞が書かれた演劇台本が付属されていて太っ腹。

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