電脳シネマ塾 第23回『ガチ★ボーイ』

先日ブックオフで中古DVDをさらに50%オフで500円で販売したときに購入した映画『ガチ★ボーイ』を鑑賞。サエコ可愛いな、ダルビッシュに激しく嫉妬。学生プロレスを題材にした笑いあり、涙ありの青春!熱血映画。原作は舞台劇『五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜』、佐藤隆太主演。

ガチ☆ボーイ【ガチンコ・エディション】 [DVD]

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あらすじ(ウィキペディアより)
学生プロレス団体HWAは北海道学院大学のプロレス研究会だが、前チャンピオンのドロップキック佐田が引退して以来、盛り上がりのない試合が続いていた。そんなある日、大学一の秀才として有名な五十嵐が入部してくる。「マリリン仮面」のリングネームとマスクを与えられた五十嵐は熱心に練習に励み、あらゆる事をメモするが、どこか普通の人と違うことにHWAの面々は気づき始める。五十嵐はプロレス特有の「お約束」や「段取り」が覚えられず、どの試合も真剣勝負の「ガチンコ」になってしまうのだ。実は五十嵐は事故により、眠ると事故以降、その日までにあったことを全て忘れてしまう「高次脳機能障害」になっていたのだ。将来に絶望し、生きる実感を失いつつあった五十嵐は、HWAの試合を見て学生プロレスに感動したことを思い出し(事故以前の記憶状態は普通の人と同じ)、頭では忘れても身体は覚えてるはずと新たな道を切り開くべくプロレス研究会の扉を叩いたのであった。 徐々に人気の出てきたマリリン仮面を叩き潰そうと学プロリーグのチャンピオン選手チームがHWAとマリリン仮面を挑戦者に指名してきた。五十嵐ことマリリン仮面はまさに一生に一度の思いでチャンピオンに立ち向かうのであった。

眠ると記憶がデリートされる同系列の映画で『パコと魔法の絵本』と比較される『ガチ★ボーイ』。前者がブラックなおとぎ話とするならば、こちらは熱血スポ魂もの。前半は明るくコミカルなタッチだが、後半は一転涙をこらえるのに苦心するシリアスな展開。記憶がなくなる病気に負けず、仲間と学生プロレスに真剣に取り組む五十嵐の姿に胸を打たれる。最後の佐田先輩直伝のドロップキックが決まる瞬間が素敵過ぎる。サエコ演じる朝岡麻子にバスの中で告白するシーン(実は4回目、フラれたのは2回目)がせつない。泉谷しげるが銭湯で働く寡黙な父親を好演。プロレスに思い入れのある人ほどラストは号泣必至。観終わった後さわやかな気持ちになり、明日も頑張ろうという生きる勇気がわいてくる1本。おすすめ。