電脳シネマ塾 第24回『トイ・ストーリー』

toystory

あらすじ(ウィキペディアより)

カウボーイ人形のウッディは、古めかしいおしゃべり人形。背中の紐を引っぱると、パンチの効いた「カウボーイトーク」を聞かせてくれる。そんなウッディはアンディ少年の大のお気に入りで、彼は毎日のように、いろいろなオモチャを取り混ぜながらカウボーイごっこに興じるのだった。

そうしてアンディが楽しく遊ぶオモチャたちだが、実はとても大きな秘密があった。彼らは実は生きていて、話したり自由に行動したりできるのだ。しかし、それを人間に知られてはいけないというのが「オモチャのルール」だった。ウッディは、そんな彼らのリーダーを努めていた。

そして、今年もアンディ少年の誕生日がやってきた。オモチャ達はこれから共に過ごすことになる新顔に興味津々だが、ウッディの気持ちは落ち着かない。「新しいオモチャがアンディのお気に入りに成れば、自分はお役ごめんになってしまう」、そう考えると気が気では無かったのだ。ところが、そんなウッディの心情をよそに現れたのは、最新の宇宙ヒーローキャラクター・ハイテクトイのバズ・ライトイヤーだった。 「デジタル録音で喋る!光る!カッコイイ!!羽根まで飛び出し、仕掛け満載!」 正に技術の粋を結集したようなバズに、アンディは案の定夢中になってしまう。また、あまりの精巧さにバズ自身も自分が本物のスペースレンジャーだと信じて疑わず、「宇宙船が壊れた!」と言って自分の入っていた空き箱を修理しようとしたり、飛行能力を証明するため高みから飛び降りたりする。これにはオモチャ達までが心を奪われてしまう。

そんな中、ディヴィス家が引っ越すという新たな問題が持ち上がる。荷物にうっかり紛れ込んだら最後、他のガラクタと一緒に忘れ去られてしまう。そこで彼らは引越しに向けた仲間作りを始めるが、その騒ぎの最中、バズがアンディの部屋の窓から転落するという大事故に見舞われる。

一方ウッディは、アンディに連れられて「ピザ・プラネット」というレストランに連れて行かれる途中、二人を付けてきていたバズに会い喧嘩となり、夢中になるうちガソリンスタンドでアンディとはぐれてしまう。必死に彼を追う二人だったが、道すがら、「オモチャ殺し」と称される隣家のシドに発見され連れ去られてしまう。彼はどんなオモチャも決して大切にせず、犬をけし掛けて噛み付かせたり、花火を設置して吹き飛ばしたり、さらには妹の人形までを取り上げて改造するといったとんでもない遊び方をする少年だったのだ。

もうすぐアンディが引っ越してしまう!慌てたウッディは、自らの素性を図らずも知ってしまったことで茫然自失のバズをつれて脱出を試みるが、「バズを殺し(壊し)た!」と仲間に誤解されそれを妨害されてしまう。 絶望したウッディだったがバズを元に戻したシドのおもちゃたちと協力し、シドを改心させシド家を脱出し、ディヴィス家の引っ越しトラックからラジコン・カーを取り出しバズを助けにいくが仲間にまたもや誤解され、見捨てられてしまう。シド家でもらったマッチも切らし、絶望した。そこでバズがあるアイディアを出す。そのアイディアとは・・・

今では珍しくなくなったフルCGで描かれる長編アニメーション映画のパイオニアPIXARスタジオの看板的存在『トイ・ストーリー(1995年劇場公開版)』を鑑賞。本編81分。人間が知らないオモチャたちの滑稽で悲しく驚きに満ちた日常に、笑ったり感動した。彼らは子供たちの手加減のない扱い方におびえたり、新しいオモチャが来ることを心配したり、人間たちの行動に一喜一憂しながら暮らしている。最近観た借りぐらしのアリエッティなども基本設定は同じ。本来は不可侵の人間の世界と小人(この場合はオモチャ)の世界が交わることによって生まれた物語。中にパート3の予告編が入っていたが、15年の歳月がもたらした映像技術の進歩にため息。ウォーリーやカールじいさんを先に観ている人なので、リアルタイム評からはどうしても評価が落ちざるを得ないが、95年当時でこのクオリティですから熱狂的に受け入れられたのは分かる気がする。とくに最後の最後バズの背中に巻きついた花火を使って空を飛ばせる演出がすごい。しかもアンディの乗った車に着地させるのはさすが。

トイ・ストーリー(1995) - goo 映画
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