電脳シネマ塾 第9回 『ペーパー・ムーン』

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

あらすじ(市販用DVDパッケージより)

ライアン・オニール演じるモーゼ・プレイは口達者な詐欺師。大恐慌時代、彼は誰をも信用させる笑顔から、きれいな歯をのぞかせ、カモにできそうな夫を亡くしたばかりの女性のリストを手に、車いっぱいの聖書を積んでカンザスを走り抜けている。そんな彼に“組まないか”といわしめたのが、9歳にしてすでにタバコを吸っている孤児のアディ。こんな２人の旅に、神経過敏なトリクシー・デライトが加わる。その時にアディは、そんなことが起こるはずはないのだが、トリクシーが自分とモーゼの仲を裂くのではないかと思ってしまうのだった・・・。

ひょんなことから亡くなった恋人の娘アディと旅することになった詐欺師のモーゼ。偽親子の“本当の親子”以上の交流を描いたほんわか幸せになれる軽快なロード・ムービー。演者は実際の親子であるライアンとテイタム。彼らが演じたからこそモーゼとアディの関係が、もしかしたら本当の親子かもと作品中で思えてくる演出がされている。ウィキペディア記載の裏設定ではアディの母親は生前3人の男性と肉体関係を持っているので、モーゼが実の父親でも映画の設定上はおかしくはない。アディは9歳にして喫煙家で、大人顔負けの機転が効く少女。一番コミカルなシーンは、白人女性でダンサーのトリクシーにモーゼが熱をあげてしまい、モーゼとの仲を引き裂こうと画策するアディの行動がおかしさをさそう。後半は酒の密売人を騙したことから弟の保安官に追われ、カーチェイスもありハラハラするが最後はきれいに着地していて観賞後の余韻が心地よい作品。

ペーパー・ムーン(1973) - goo 映画

【更新サイト一覧】
■電脳ニュース瓦版
■日刊メルマガ深夜便　ネットニュース拾得速報局
■週刊メルマガ深夜便　できるビジネスライフの教科書
■携帯メルマガ深夜便　電脳ニュース

フリーペーパー(PDFファイル)

群馬デザインアート通信　サークル参加特集号　全15ページ