足利市美術館主催ワークショップ「美大教授の出張写真講座」

メンバー さくらさんからの活動報告が届きましたので公開。

5月16日に行われた足利市美術館主催のワークショップ「美大教授の出張写真講座」に行ってきました! 教えてくださったのは武蔵美の教授で写真家の小林のりお先生。
前回に引き続き、私さくらとうたこさんの2名で参加してきました。実はこの講座、人気が高くてはじめは受けられない予定だったのですが、急遽受けられることに!!
ラッキー!!
 
まずは午前中は「現代写真表現の変遷」の講義。木村伊兵衛土門拳から蜷川実花梅佳代などガーリーフォトまで分かり易く説明していただきました。もちろん小林先生の作品も、写真の知識のない私も興味深く学ぶことができました。

そして午後はいよいよ写真撮影。足利市美術館のまわりを撮影しました。テーマは「ざわめくもの」。心がざわめいたものを撮ってみるということでしょうか。参加者は美術部だという中学生から写真部らしき高校生、私たちのような女性、それから年配の方もけっこういました。みなさん、すごい高そうなカメラをお持ちの方も多かったです。私なんて軽さだけで選んだオリンパスのなんていうことないただのデジカメ。なんだかなあ。(苦笑)

 その後、小林先生が一人ひとりの作品を丁寧に講評してくれました。小林先生は説明や解説の表現がとても素敵で、また一人ひとりに今後の指針なんかも言ってくれました。それにしても、同じ辺りを撮影しているのに、それぞれの写真が違うこと、違うこと。人の視点ってそれぞれなんですね。

 私のは自分でみて、「小さくまとまっていておもしろみにかける」ような気がします(苦笑)。うたこさんは先生から「いい視点をしている。今後は一眼レフなんかで撮っていけばどんどんおもしろくなる」と褒めらました!!そして中学生3人組の作品がすごい。撮り方も発想も私にはまったく思いつかない。もっ ともっとみたくなるような写真ばかり。あ、たぶん、こういうのがガーリーフォトなのかな。写真ってほんとに感性ですね。

というわけで、非常に有意義で楽しい一日を過ごしてきました。


汐月コメント;掲載遅くなってすみません。大変充実し、且つ楽しそうなイベント内容が伝わってきました。次回写真企画は僕も参加してみたいと思います。

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『運命のボタン』 群馬映画研究会 新作映画批評 ネタバレあり

The Box movie poster

あらすじ(ウィキペディア)

ある日の明け方、ノーマとアーサー夫妻のもとに箱が届く。箱の中には赤いボタン付きの装置が入っていた。その日の夕方、スチュワードと名乗る謎の人物がノーマを訪ね、驚くべき提案を持ちかける。『このボタンを押せば、あなたは100万ドル(約1億円)を受け取る。ただしこの世界のどこかで、あなたの知らない誰かが死ぬ。提案を受けるかどうか、期限は24時間。どうしますか?』ふたりは迷うが、目の前に1億円を見せられ生活が苦しいこともあり、結局ボタンを押してしまう。だが、それは想像をはるかに超える事態の始まりに過ぎなかった。果たして、ふたりの運命の行方は?!

運命のボタン』(The Box)は、2009年のアメリカ映画。リチャード・マシスンの短編小説『死を招くボタン・ゲーム(Button, Button)』を映画化。

僕の映画『運命のボタン』に対しての観賞前スタンスは最悪でした。公開前に配布されていたフライヤーを見た時点では、日本のバラエティ番組の1コーナーの様な単純な設定とベタなあらすじ(ボタンを押せば1億円(100万ドル)、ただし見知らぬ誰かが死ぬ。決断の起源は24時間。あなたなら押す?押さない?)で、興味が全然わかなかった。

しかし、前田有一氏が『超映画批評』でおすすめ映画にあげていた批評を読み、俄然興味が沸き劇場に足を運んできた。

映画全体を通じても『私の中のあなた』で再評価した女優キャメロン・ディアスの演技が印象深く、最後まで緊張が続いて面白かった。むしろ日本公開時のタイトルを映画宣伝会社はもう少し頭を使って考えたほうがいいと思った。

日常ご飯ばっかり続く食事をしていると、パンが無性に食べたくなるように、とにかくぶっ飛んだ物語が見たい人におすすめしたい一本。映画は安っぽいタイトルとは裏腹に、ノーマとアーサーの夫婦は心の誘惑に負けて1億円という大金を手にすることで人生における究極の選択を次々と迫られ、最後には思いもかけない悲劇を呼びこんでしまう。結構考えさせられるアンハッピー映画。

大きな嘘を1つ吐くことによってオカルト、SF要素まで手を広げ行く大風呂敷の広げ方が圧巻で気持ちはいい。それと引き換えに物語の展開が強引なので、伏線の回収が出来ていないところも多々。

謎の男スチュワートとNASAの火星探査との因果関係(説明はあるが1度見ただけではよく理解できない)、運命のボタンの仕組み、スチュワートに憑依される“従業員”と呼ばれる彼ら彼女らの運命など。あとから思い返すと駆け足で説明不足だったよなぁ・・・というシーンはいっぱいある。尺のせいなのか、重要な部分はすべて会話で説明させて、映像で見せていないのも気になる。

女優キャメロン・ディアスの確かな演技があるから、嘘も本当に思えてくるが、最後主人公ノーマは子供のため旦那に撃ち殺されてしまうので思わず隣で鑑賞中の瑠沙と手を握り合い“えっーーー!!!”と驚いた。普通、奥さん殺すのかな・・・。殺さなくても3人で生きていけるのに。鑑賞後も、もやもやした気分で瑠沙と結末について討論してしまった。そういう意味で、見た後に誰かと語り合いたい映画ではありました。

【関連リンク】
運命のボタン公式サイト

運命のボタン - goo 映画
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私の中のあなた [DVD]私の中のあなた [DVD]
(2010/02/19)
キャメロン・ディアスアビゲイル・ブレスリン

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メルシャン軽井沢美術館 【小さなルーヴル美術館】

ゴールデンウィーク最終日に瑠沙メルシャン軽井沢美術館へ行きました。八重桜が綺麗でした。

営業途中に発見し、前から気になっていて1度立ち寄ってみたいと思っていた美術館。この日は【小さなルーヴル美術館in軽井沢】をやっていた。これは以前三鷹の森ジブリ美術館でやっていた展示の巡回展。監修・美術監督には種田陽平氏(映画『スワロウテイル』、『フラガール』、『不夜城』、『THE有頂天ホテル』などの話題作の美術監督を歴任)がかかわっており、世界でもっとも大きな美術館に展示されている作品群を約5分の2サイズへ縮小。額縁もすべて手作業で再現され、年代を感じられるようにエイジング塗装を施してリアリティを演出。

小さなルーブル美術館は、メルシャン軽井沢美術館内で開催。本物のルーブル美術館を模して子供の目線で楽しめる工夫が展示されているだけあり、細かいところまで考えられている。“赤い部屋”“黒い廊下”“廃墟の部屋”“井戸の廊下”“パリの風景”と5つの大まかなブロックを順路に沿ってみていくのですが、中には“本物“のルーヴル美術館から借りてきた作品あで混じっていて楽しめた。

西洋絵画に詳しいわけでもないが、軽井沢という地で趣の異なる空間の中に身を置くことで、心と頭で感じることもあるし、なによりのぞき窓からのぞくジオラマや立体になった絵画など単純に作品を展示するだけでなくK・U・F・U(ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフルより)がこの展示を成功させようという気概が感じられた。

一日で鑑賞するルーヴル美術館 (とんぼの本)

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2010年4月までに鑑賞した映画批評 ランキング

1位:AVATAR/アバター3D版
2位:インビクタス/負けざる者たち
3位:第9地区
4位:シャッター・アイランド
5位:シャーロック・ホームズ
6位:カールじいさんの空飛ぶ家
7位:Dr.パルナサスの鏡
8位:アリス・イン・ワンダーランド3D版
9位:ラブリー・ボーン
10位:マイケル・ジャクソン This is it
11位:サロゲート

本年度No.1の呼び声も高い韓国映画息もできない』と海外で高い評価を受けた『フローズン・リバー』は、シネマテークたかさきでの上映が決定しているので見たいなぁと思っています。2010年は北野映画の集大成で最高傑作の呼び声が高い6月12日公開『アウトレイジ』、『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督×主演レオナルド・ディカプリオが手掛ける『インセプション』、トム・クルーズ×キャメロン・ディアスの『ナイト&デイ』など注目作が続く。

電脳シネマ塾 第21回『マッハ!!!!!』

CG、ワイヤー、スタント、早回し一切なし。肉体を極限まで酷使したタイ映画『マッハ!!!!!』を見た。

あらすじ

のどかなノンプラドゥ村の寺院に祀られている仏像“オンバク”。数々の災いから村を守り、人々の信仰を集めていた。ある晩、その首が何者かによって切り落とされ、盗まれてしまう。大事な守護仏を奪還するために立ち上がったのは、孤児のティン。育てられた寺院で学んだ“最強の武術”古代ムエタイを武器に、“オンバク”像を取り戻すため、過酷な旅に出る。ティンの命をかけた闘いがいま、始まる!!!!!

物語は王道一直線で新しいことはなにもやってません。しかしCG全盛期の今、あえて生身のアクションを追及する一撃必殺のタイ映画。主演トニー・ジャーの鍛え上げた身体能力を存分に活かした華麗なアクションが全編に炸裂。もはや老いを隠せないアクションスター ジャッキー・チェンに引導を渡すには十分だ。物語上突っ込みどころは数多くあれど、エンドロールの痛々しいNG集をみていると、こいつら死ぬ気で映画作ってるとしか思えない。トニーの信じられない跳躍力から繰り出すキックの破壊力は強烈で、日常の嫌なことをすべて忘れさせてくれる痛快さを残す。“新たなスターの誕生”が見たい人にはおすすめです。

マッハ! (2003) - goo 映画
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アリス・イン・ワンダーランド 3D版(XPAND方式) 群馬映画研究会 新作映画批評 ネタバレあり

Tim Burton - Alice in Wonderland

妻の瑠沙とジョニー・デップが出演している映画『アリス・イン・ワンダーランドあらすじ』をMOVIX伊勢崎でひと足早く見てきました。MOVIX伊勢崎では本日から3D映画の上映に対応。XPAND方式の3D眼鏡をかけて観賞しました。前回『アバター』をシネマサンシャイン池袋で観賞した時より眼鏡が重く感じたのですが、これは構造上の問題でしょうか・・・。瑠沙が字幕版を希望したので、館内は日本語版に流れた子連れは少なかったのですが、老若男女問わず観客も上々の入り。

Tim Burton Alice In Wonderland Movie Standee Billboard 3275

あらすじ(ウィキペディアより)

不思議の国の冒険から13年後。19歳に成長したアリスは、母親に勧められ富豪たちが集まる席で婚約を発表することになっていたが、彼女は自分にはまだ早すぎると半ば困惑していた。そんな時彼女の前に白ウサギが現れ、彼を追いかけ穴に落ちた彼女は再び不思議の世界へ飛び込むことになる。しかし、そこは赤の女王に支配された世界で…。

 
Alice in Wonderland Red Queen Movie Poster Helena Bonham Carter

アクの強いティム・バートン監督作品らしく、一度見たら忘れられないキャラクター造形、色調が派手でギミック満載の画面など目もくらむ映像に仕上がっていた今回の映画。全体的に3Dを意識したサービス過剰の演出(物が画面から飛び出してくるようなシーンや飛翔シーンがやたら長い)が裏目に出ていて、不思議の国のアリス鏡の国のアリスの内容を理解していない身には3Dでなく2Dのほうが落ち着いて観賞できた感は否めない。

一番残念だったのは、主人公のアリスが子供の頃に経験してトラウマとなっているはずの“不思議の国の冒険”をまったく忘れてしまっているという設定。映画『20世紀少年』の設定を彷彿とさせ笑った。むしろ原作でも夢オチで記憶は消去されているのかな?。そんなのは100歩譲って些細なことと見ても、この映画最大の致命的なミスがあった。それは最後にアリスが戦士として戦わざるを得なくなる必然性や動機づけ。アブソレイユ(青い芋虫)との会話で戦う決意を固めたように描かれているがこのシーン辻褄合わせに見えてしまい、全体にみると単純に預言書に現れるからという理由だけしか印象に残らない。赤の女王が恋人や権力を失っていく過程と比べると主人公アリスの描き方が表面的で中途半端。せっかく19歳という年齢設定にしておきながら、ジョニー演じるマットハンター(帽子屋)に恋するわけでもなく、大人への成長過程がさっぱり描かれていない気がした。

期待値が高く3D料金余分に取られている(大人2100円)だけに、鑑賞後裏切られた気持ちが強い。

シャッター・アイランド 群馬映画研究会 新作映画批評 ネタバレあり

SHUTTER ISLAND

主演レオナルド・ディカプリオ×監督マーティン・スコセッシのコンビが贈る極上のミステリー映画『シャッター・アイランド』を妻である瑠沙と鑑賞。原作は物語の核心部分をなんと“袋とじ”で発売。また映画の公開時期が延期されていたので、多くの観客も期待値(ハードル)を上げて劇場に足を運んでいるはず。かくいう私もそうだ。それだけに真のラストを見た観客の評価は割れるはず。

あらすじ(ウィキペディアより)

シャッターアイランド精神疾患のある犯罪者を隔離収容する孤島の刑務所。ここで1人の女性が、謎のメッセージを残して跡形もなく消えた。

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戸田奈津子が絡んでいる超日本語字幕版のほうがブログネタとしては惹かれたが、瑠沙がいるので今回は字幕スーパー版を見た。ちなみに瑠沙は勘が良いので、観賞前に登場人物の人間関係から犯人を推測し当てました。すごい。

この映画は一言で言うと、自作自演乙映画。プロモーションで煽れるだけ煽ってハードルを上げている「衝撃のラスト」に対しては疑問であるが、幾重にも分岐し大風呂敷を広げた物語の終着点としては納得がいった。謎が増えたり、伏線によるヒントを推理したり、物語の全貌が次第に明らかになっていく過程は純粋に楽しい。人体実験が繰り広げられているとされた灯台での結末が判明するシーンはもう少し盛りあげてもよかったと思う。

物語が始まる前にご丁寧に表示される役者の表情、小道具、台詞などに集中して観賞するように注意を促す表示が出るが、僕も瑠沙も大筋は理解できたので、複雑怪奇な物語ではない。逃げ場が限定された孤島の収容所で起こる事件だが、殺人が頻発するような類の話でもない。レオナルド・ディカプリオは30代半ばにして随分老けてしまったが円熟味は増しており、最初から最後まで苦悩の役をうまく演じていたと思う。

さてここからが本題。

驚きの結末を含めたネタバレを含む感想。物語は1954年ボストン郊外の隔離された孤島シャッター・アイランドで起きた謎の失跡事件に端を発している。レオ様の初登場シーンは船に酔い、トイレでゲロゲロ。とてもタイタニック号に乗っていたとは思えない醜態。禁断の島に上陸後は序盤から重低音で響いてくる物々しい音楽が鳴り響き、ピーンと張り詰めた緊張感が続いていく。シャッター・アイランドと呼ばれるこの不気味な孤島の収容所で起きた女性失跡事件。そして、一癖も二癖もある登場人物たち。保安官テディが胸に秘めた真の目的は愛する妻と3人の子供を殺しこの収容所に収容されている放火魔フェリスを探しだすこと。

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私は最初、相棒でお目付役をやっているチャックが悪い奴だと思って見ていた。途中、薬を飲まされたり幻覚をみる頻度があがっているテディの身体に起きていることも尋常ならざることで、中盤から推理が徐々に揺らいできて、灯台に行く前後ぐらいで“あっ!これはもしかしてテディに何かあるのかも”と思って見ていたが、まさにその通りの結末でした。

謎を紐解けば相棒チャックはテディの主治医。3人の子供を殺したのはテディの妻。ナチスの収容所解放に立ちあった話、そしてフェリスの放火事件はテディの幻想。テディはこの施設の67番目の患者であり、彼が自殺願望をもつ自分の妻を殺した張本人アンドリュー・フェリスの偽名(メモに残された4の法則は名前に用いられたアルファベット配列を指す)。結局、テディは更生することができない重度の精神障害患者だったというオチ。

衝撃のラストと煽った謳い文句にやや不満はあるもの、ディカプリオの素晴らしい演技に救われ、久しぶりに骨太のミステリー映画が見れて満足。

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このあと、奥さんを撃ち殺します。

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